当院では日本皮膚科学会のガイドラインに準じた治療を行っています。
当院は日本皮膚科学会認定 JAK阻害内服薬使用届け出施設です
- 導入に関しては疾患の重症度、治療歴、年齢により適応が異なります。
- 高額な治療のため高額療養費制度の適応となることがあります。
- 導入前には、胸のレントゲン・採血など検査が必要です。
詳しくは診察でご相談ください。
塗り薬の正しい使い方、塗り方の指導に力を入れています
近年ステロイドの塗り薬、保湿剤、タクロリムス軟膏のほか、新しい塗り薬(ステロイドではない塗り薬)がでています。
以下のどちらも皮膚の過剰な免疫を抑えて、皮膚炎を治す塗り薬です。
皮膚が薄くなる、血管拡張がおきるといった副作用がないのが特徴です。
小児にも使用可能です。
コレクチム軟膏(デルゴシチニブ)
成人用
小児用
モイゼルト軟膏(有効成分:ジファミラスト)
成人用
小児用
光線療法(308nmエキシマライト)
- エキシマライトは、患部に308nmの波長のUVBを照射して、過剰な免疫を沈静化することで皮膚疾患を治す、最新の光線治療です。
- ぬり薬のみで改善が見られないアトピー性皮膚炎に有効です。
料金 | 保険適応 |
---|---|
治療頻度 | 週1~3回 |
難治性、重症のアトピー
2020年以降下記の薬剤が出ています。
JAK阻害内服薬
アトピー性皮膚炎の病態には、サイトカインと呼ばれる物質が関与しています。
オルミエントは、JAK経路を阻害することで、炎症を起こすサイトカインを制御し、皮膚の炎症やかゆみを抑え、アトピー性皮膚炎を改善する新しい治療です。
- オルミエント(バリシチニブ)
- リンヴォック(ウパダシチニブ)
- サイバインコ(アブロシチニブ)
生物学的製剤(注射)
デュピクセント
アトピー性皮膚炎の病態には、サイトカインと呼ばれる物質が関与しています。
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の病態の中心となるサイトカインIL-4、IL-13の両方の働き抗体で抑制する抗体製剤です。トレーニングにより自己注射が可能です。
ミチーガ(ネモリズマブ)
IL31というかゆみに重要な役割を果たすサイトカインを抑える抗体製剤です。アトピー性皮膚炎に伴うそう痒(かゆみ)を改善させる新しい発想のお薬です。