アレルギー検査

• 当院では食物負荷試験、小児の喘息は対応しておりません。
• プリックテストは行っておりません。

アレルギーにはすぐに症状が現れるものと、ゆっくりと何日かかけて症状が現れるものがあります。
アレルギーの原因を検査し、治療にあたることで早期改善が期待されます。

血液検査

目的別に複数の検査があります。

非特異的IgE抗体

アレルギー体質かどうかを判定します。

View39

何に対してアレルギーをもっているか判定します。
アトピー性皮膚炎、じんましん、アレルギー性鼻炎、喘息などの症状を引き起こしている原因を調べることができます。
View３９は一度の採血で３９種類のアレルゲン（アレルギーの原因となる物質）を調べることができます。

TARC

アトピー性皮膚炎の重症度の評価に有用な血液検査です。TARCの値は、現状のアトピー性皮膚炎の状態を反映しますので、重症度の評価には有用な検査です。
皮膚症状がよくなっていても、TARCが高値を示すときには炎症が残っていることがわかり、定期的に検査を行うことで、適切な治療法を認識することができます。

パッチテスト

かぶれなどの遅延型アレルギーの原因を調べる検査です。
背中にシールを貼って、どこが赤くなるかを調べます。
当院では2種類のパッチテストが可能です。

1. 『パッチテストパネルS』：毛染め、化粧品等の日用品のかぶれでお困りの方
2. 『金属パッチテスト』：歯科金属、金属によるかぶれがないかを調べる方

パッチテストをご希望の方へ

まず受診をして、パッチテストの説明と予約をとります。4日間の来院が必要です。

［例］パッチを貼る日が「月曜日」の場合

水曜日(第1回判定日)と、木曜日(第2回判定日)、翌月曜日（1週間後判定日）、計４回の来院で判定が完了します。

また、下記の注意事項があります。

• パッチテストを行う前４日間は、「アレルギーをおさえる薬」を中止する必要があります。
• パッチテスト中、２日間は入浴禁止です。
• 汗をかくようなことや、運動はできません。
• 汗をかかない10月～4月にかけて行う事ができます。

①パッチテストパネルＳ

日本人でかぶれを起こしやすい22種類のアレルゲンがこのパッチテストパネル(S)に使用されています。
このシートをはることで、日用品の何にかぶれているか知る手がかりとなります。
（ただし、すべての原因がわかる訳ではありません。）

検査費用	【保険適応】約5,810円 3割負担の場合、診察代などは別途かかります

原因物質	種類	注意すべき生活用品
ニッケル	金属	アクセサリー、歯科金属など
ラノリン	油脂	化粧品、塗り薬など
フラジオマイシン	医薬品	医薬品
クロム	金属	革製品、歯科金属など
カインミックス	医薬品	塗り薬、局所麻酔剤
香料ミックス	香料	香水、化粧品、シャンプーなど
ロジン	ロジン	インク、ワックス、化粧品など
パラベンミックス	防腐剤	食品、化粧品、シャンプーなど
ペルーバルサム	樹脂	香料、化粧品、アロマオイル、日焼け止めなど
金	金属	貴金属、アクセサリー、歯科金属など
コバルト	金属	歯科金属、ファスナー、エナメルなど
ブチルフェノール ホルムアルデヒド樹脂	樹脂	ゴム、革製品の接着剤など
エポキシ樹脂	樹脂	電化製品の接着剤、コーティング剤
カルバミックス	ゴム硬化剤	ゴム製品
黒色ゴムミックス	ゴム老化防止剤	黒色のゴム
イソチアゾリノンミックス	防腐剤	化粧品、シャンプー、ウエットティッシュなど
メルカプトベンゾジアゾール	ゴム製品	ゴム製品
パラフェニルジアミン	染料	白髪染め、毛布などの染料
ホルムアルデヒド	防腐剤	衣類の仕上げ剤、接着剤など
メルカプトミックス	ゴム硬化剤	ゴム製品
チメロサール	防腐剤	ワクチンなどの注射用性剤
チウラムミックス	ゴム硬化剤	ゴム製品

②金属パッチテスト

原因物質
塩化コバルト
重クロム酸カリウム
硫酸ニッケル
硫酸銅
塩化アルミニウム
塩化金酸
塩化第二スズ
塩化第二鉄
塩化白金酸
塩化パラジウム
三塩化インジウム
四塩化イリジウム
塩化亜鉛
塩化マンガン
臭化銀