- 肘、膝、頭、腰など刺激を受けやすいところに、銀白色のカサカサがつく円形の赤い盛り上がった皮膚が多発する皮膚炎です。
- 皮膚の再生スピード(ターンオーバー)が極端に早くなり皮膚の表面(角質)がはがれてくる症状が作られます。
- 乾癬になりやすい遺伝的素因に、肥満、ストレス、不規則な生活など環境因子が加わって発症するといわれています。人への感染はありません。
- 爪の変形や、関節炎を伴う場合があります。
治療
塗り薬
軽症から重症まで、まず行うべき治療です。
塗り方にコツがあります。診察でご説明いたします。
症状に応じて使い分けます。
- ステロイド軟膏、ローション
- ビタミンD3軟膏
- ステロイド軟こう+ビタミンD3軟膏の合剤
光線療法(308nmエキシマライト)
- エキシマライトは、患部に308nmの波長のUVBを照射して、過剰な免疫を沈静化することで皮膚疾患を治す、最新の光線治療です。
- ぬり薬のみで改善が見られない尋常性乾癬に有効です。
料金 | 保険適応 |
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治療頻度 | 週1~3回 |
内服薬
- 塗り薬、光線療法などでコントロールできない場合に使用します
- 高額な薬剤が多く、②③については既存の治療で十分な効果が得られない乾癬のみの適応となっています。導入については診察でご相談ください。
当院で取り扱いのあるものと、ないものがあります。
- アプレミラスト(オテズラ錠)
PDE4阻害剤です。抗炎症作用により乾癬の皮膚炎を改善する薬剤です。 - デュークラバシチニブ(ソーティクツ)
TYK2阻害剤です。乾癬に関与する炎症性サイトカインを抑え皮膚炎を改善する薬剤です。 - ウパダシチニブ(リンヴォック)
適応は関節症性乾癬です。JAK阻害剤です。JAKを阻害することで炎症を引き起こすシグナルが細胞核へ伝わるのをブロックすることで皮膚や関節の炎症を抑えます。
生物学的製剤(抗体製剤)
当院で導入できないもの、関節炎を伴う方は津島市民病院、海南病院など連携施設へご紹介いたします。